毎週日曜日は家のお掃除をします。
和室の畳の上に乗っている座布団やら玩具やらを片付け、軽くほうきで掃いてから掃除機をかける。
何も置かれていない、きれいになった和室を見ると、とても清々しい気分になれます。
3年前に、実家の敷地に私たち家族が住むための小さな家を建てました。震災で壊れてしまった建物を解体した跡地です。
解体した家屋は、大正時代に私の曾祖父が建てた昔ながらの農家住宅で、私の集落でも見なくなってしまった茅葺き屋根の古い家でした。
私が小学生くらいまでは、まきの火で沸かす五衛門風呂を使っていました。集落の中では珍しいわけではなく、夕方になると、各家から風呂を炊く煙が上がったものでした。なので私は今も、焚火の煙の匂いを嗅ぐと、なんだか懐かしい気分になったりします。
古い家は、冠婚葬祭を行うため、かなり広い二間続きの和室があったりして、とても広かった。トイレも北西の1番暗くて寒い場所にあって、夜トイレに行くのがとても怖かった記憶があります。蚕を飼っていた屋根裏の二階など、暗くて奇しい場所は、こどもの私にとって、想像力をかきたてられる楽しい遊び場でもありました。
その後、建て増しにより五衛門風呂はなくなり、震災後の解体で、私が生まれ育った昔の家は無くなりました。
しかし、私の「家」のイメージは、その古い家の影響を強く受けています。
新しく建てた家も、私とカミさんの意見で設計したものですが、要所に古い家のイメージが投影されています。
家を建ててみて感じたのは、屋根の色の重要性。古い家は、茅葺き屋根の上に青いトタンをかけたもので、「青い屋根の家」を自分の家の特徴として覚えています。
無意識だったのですが、新しい家の屋根もブルー系の色にしたので、遠くから見たときに違和感なく自分の家を認識できます。
家庭を持ち、家を建てた友人も多いですが、家にはその人の家に対するイメージが強く反映されたものになっていると想像します。
家族は、家の在り方と互いに影響しあう。
間違いないと思います。